〜トランスジェンダー の私が悟るまで〜

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本書では、自分自身の実体験を元に「自分らしさ」とは、
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明楽(あきら)の由来~LGBTの概念もなかった頃~

プライベート日常

こんにちは、福岡でLGBT啓発活動を行っているFTMの明楽です。

 

以前のブログでも紹介しましたが

私は2005年に戸籍上の名前を変更しています。
(そのブログはコチラ→“明楽10歳の誕生日”

 

もちろん、改名前は両親からいただいた名前があります。

 

私の旧名は、母の名の一文字と、母の親友の名の一文字からできていました。

 

その親友、Hさんは今は亡き方ですが、何度かお会いしています。

 

Hさんと母は昔から本当に仲が良かったそうで。

Hさんには子どもがいませんでした。

 

2度妊娠をされたけど、どちらも流産してしまったそうです。

 

もし順調にこの世に誕生していたら

上の子は私の兄と、下の子は私と同い年だったと。

 

だから、Hさんの子が2人目も流産になったと聞いた母は

私の名前を決めるときに

「私たちの子を、あなたの子とも思ってほしい」と願いを込めて

私にHさんの名を重ねたそうです。

 

 

この話は改名する前から知らされていたので

明楽への改名を実行するときに躊躇する気持ちもありました。

 

しかし、名が変わっても

私は母の子であり、Hさんの子でもあることに変わりない。

2人の想いは忘れることのないよう、変わらず生きていくと決断しました。

 

 

それにしても、あかちゃんの頃は誰も自分の性なんて意識しませんよね。

自分が男とか女とか

考えもしなかったと思います。

 

 

私だって

 

おぎゃーー!って生まれた瞬間

 

「ぼくは男だーーー!!」

 

とか思って生まれたわけではないでしょう。

 

明楽赤ちゃん時代

 

この頃の私にきっと性の概念なんてない。

 

(それにしてもかわいいな、この頃の私)

 

 

だけどね、不思議な話ですが

私ものごころついた頃からなんで自分はあきらじゃないの?って思っていたんですよ。

 

 

小学校の頃、母にあきらに変えたいってずっと言っていたのを覚えています。

 

だから、「なんであきらなの?」ってよく聞かれるけど分からないんですよね。

 

不思議なこともあるものです。

 

 

今はLGBTの啓発をおこなってはいますが

 

性に執着することもないよう

 

人間として魅力のある存在でいたい。

 

 

 

このブログを綴ることで

改めて母とHさんの愛を痛切に感じました。

 

 

今ここ、感謝。