〜トランスジェンダー の私が悟るまで〜

2022年3月7日に初めての本を出版しました。

葛藤と挑戦を繰り返し、たどりついた真実。本当の自分。

本書では、自分自身の実体験を元に「自分らしさ」とは、
多様性の本質とは何かについて綴っています。
オンラインおよび全国の書店で発売中ですので
ご協力・拡散いただけると嬉しいです♪

詳細をみる

LGBTについて

rainbowかけはし
この世界には男と女しかいないんじゃないの?
いいえ、それは間違いです。
性の在り方は多種多様に存在していて、実は性の境界線なんて無いのです。

LGBTとは?

・レズビアン(Lesbian:女性同性愛者)
・ゲイ(Gay:男性同性愛者)
・バイセクシュアル(Bisexual:両性愛者)
・トランスジェンダー(Transgender:心身の性別不一致を感じる人)
上記4つの英語の頭文字を取った性的少数者の総称です。
このLGBTという言葉はセクシュアルマイノリティの総称のように使われていますが、
このLGBTのどこにも属さずに悩まれている人もいます。
同じトランスジェンダーでも、性別適合手術を望む人、望まない人がいます。
分けられるようで分けられないのがこの世界です。

LGBT用語集

LGBT レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字の略語で
セクシュアルマイノリティ全体を指す言葉。
セクシュアリティ(sexuality) 性的指向、性自認を含む、性のあり方全般を指す言葉。
セクシュアルマイノリティ(sexual minority) 性的マイノリティ・性的少数派などと訳される。
性自認 自分がどんな性別かという概念。
性的指向 自分がどんな性別を好きになるかという概念。無い人もいる。
性表現 自らの性(社会的性:gender)を行動、仕草、考え方、話し方、ファッション等
日常生活の中でどのように表現しているかという概念。
性分化疾患(DSD:Disorders of Sex Development) 外性器、内性器、内分泌系、性染色体など身体的な特徴が男女に判別しづらい
人の状態。医療的対応が必要な場合もある。「インターセックス(IS・半陰陽)」、
「性発達障害」、「性分化障害」とも言われてきたが、2009年に日本小児内分泌学会
が総称を「性分化疾患」と統一。
トランスジェンダー(TransGender) 身体の性別とは異なる性別を生きる(生きたいと望む)人たちの総称。
身体と心の性別に違和感・不一致感を持つ人に使われることも多い。
性同一性障害(GID:Gender Identity Disorder) 医学的な診断名で、身体的な性別に不快感、違和感を持ち身体を変え、反対の
性を生きることを強く望む。診断を受けた人は、本人の希望があれば治療を
受けることができる。特定要件を満たすことで戸籍の性別変更も可能。
性別違和 性自認と肉体の性(出生時)が調和しないことによる苦悩。
性別適合手術(SRS:Sex Reassignment Surgery) 肉体の性別を自らの望む性に近づける手術。以前は性転換と言われていたが、
2002年に日本精神神経学会が統一。
FTM(Female To Male) 女性として生まれ、性自認が男性。男性として生きる(生きたい人)
MTF(Male To Female) 男性として生まれ、性自認が女性。女性として生きる(生きたい人)
Xジェンダー 出生時の性別に関わらず、性自認が男女に二分できない。自認は様々。
同性愛者(ホモセクシュアル) 同性が好きな人。
ゲイ(Gay) 男性として男性が好きな人。
レズビアン(Lesbian) 女性として女性が好きな人。
両性愛者
バイセクシュアル(bisexual)
同性も異性も好きになる人。または相手の性別に
拘らない人。
異性愛者
ヘテロセクシュアル(heterosexual)
異性を好きになる人。「ノンケ」「ストレート」と
言われることもある。
カミングアウト 自分のセクシュアリティを誰かに自ら明かすこと。
クローゼット 自分のセクシュアリティを隠して生きること。
アウティング 本人の了承なく、第3者が、公にしていない性的指向や
性自認を暴露すること。
ホモフォビア 同性愛嫌悪。同性愛者に対して忌み嫌い憎むこと。
偏見のまま拒絶、排除、否定すること。
アライ(ALLY) 性的少数者への理解者・支援者のこと。
クィア(Queer) 元は差別的に使われていた「変態」の意味。最近は
当事者がポジティブに自称する言葉として使われる。
ニューハーフ 男性が女装して接客する職業の名前。
おなべ 女装が男装して接客する職業の名前。
オカマ 女性っぽい仕草、言葉づかい、服装をする男性に対して
使われる。ゲイ当事者が自称するのはいいが、使用は
控えることを推奨する。

 

なぜレインボー?

LGBTのテーマカラーといえば虹色をイメージされる人が多いのではないでしょうか。
虹はグラデーションなので、性もグラデーションのように多様であり固定されるものではないという意図は予測できますね。
このレインボーフラッグをデザインされたのは、アメリカ・カンザス州生まれのギルバート・ベイカーさん。(2017年3月死去)

ギルバート・ベイカー

1978年6月25日にサンフランシスコでこのおじさまが考案。
ベーカーさんは米軍を除隊後、独学で縫製技術を身につけ、ゲイの権利を主張する運動に加担されたようです。
このレインボーの意味は、LGBT当事者だけでなく
「人間の多様性を守ること」という思いを込めてデザインされたそうです。

そして皆様知ってました?
LGBTを主張するレインボーの色数は6色だって!
しかも最初は8色だったのですって~。
LGBTの活動が活発になったから旗の生産効率を考えて色数が減ったのだとか。
それぞれの色の意味

  • ピンク:sexuality(セクシュアリティ)
  • 赤:life(生命)
  • 橙:healing(癒し)
  • 黄:sunlight(太陽)
  • 緑:nature(自然)
  • ターコイズ:magic/art(魔術/芸術)
  • 藍:serenity/harmony(平穏/調和)
  • 紫:spirit(精神)

 

日本の現状

同性婚は可能?

結論から言うと、日本での同性婚(同性結婚)は法的には認められていません。
日本国憲法第24条1項で「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立」すると記載されています。
即ち、憲法を改正しない限り同性婚が認められることはないということです。

パートナーシップ制度

最近では「パートナーシップ制度」という言葉を耳にすることが増えました。
これは同性婚とは違います。

2015年に東京都渋谷区議会で、同性のカップルに対して「パートナーシップ証明」の発行が可決されました。その後いくつかの市区町村で実施されるようになりましたが、条例や要綱での実施で法的な拘束力はありません。
同性パートナーへの遺産の相続権がないことや、生殖医療の適応など法的整備や受け入れ体制が進んでいないことが大きな課題です。

性別の取り扱い変更

日本では一定の条件を満たすことで性別の取り扱い変更が可能です。
その条件はこちら

家庭裁判所は、性同一性障害者であって次の1から6までの要件のいずれにも該当する者について、性別の取扱いの変更の審判を行う

  1. 二人以上の医師により,性同一性障害であることが診断されていること
  2. 20歳以上であること
  3. 現に婚姻をしていないこと
  4. 現に未成年の子がいないこと
  5. 生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること
  6. 他の性別の性器の部分に近似する外観を備えていること
個別相談・講演等についてのお問い合わせ
個別相談・講演等についてのお問い合わせ

主な活動の拠点は福岡ですが、日本全国を対象に講演活動や研修、取材対応等を実施させていただきます。

シェアする
明楽をフォローする
Over the rainbow For LGBT~福岡